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2001・4・3生まれ水陸両用犬風太のぐうたらな日々のブログ☆2016・3・1お空へ・・・。


by 風空はは
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風太のタイミング・・・。

皆さま、こんにちは。


風太地方、今日は朝から雨が降っています。


風太がお空に行ってからも、『あ~豪雨か~お散歩大変だ』


なんて天気予報見ながら不意に思ってしまったり・・・


風太が雨で濡れて乾かす際の匂いを思い出したり・・・


今でも生活の中に風太を感じる事が多々あります。


以外にも?風太は家に居る時は一人でいる事が好きで


特に寝室で一人で寝て居る事が多かったので


寝室の上の2Fのキッチンで物を落とすと、未だに『あ~風太ごめんっ!』と思ったり


寝室の隣のリビングに居る時も寝室に風太が居るような気がしたり


テレビを見ていても風太のごはんの時間に『はっ!』とする事もあります。


だけど、寝室だけは別で・・・


風太のベッドがあった場所や元気な時に良く居た場所など


寝室に入ると、その場所をつい見てしまって・・・


あ~風太居ないんだな・・・って現実が襲ってきます。


なので今は寝る前や夜中に目覚めた時が一番辛いです・・・。





4日からは仕事にも行っています。


当たり前ですが仕事場には風太の存在は元々なく


仕事に集中し、あれこれ悩んだり考えずにできています。


仕事を再開した日の朝・・・


以前は風太が待っている家に『早く帰ろう』と思い


焦って買い物したり、チャリを猛スピードで飛ばしたり・・・


もう、その必要はないんだなぁ~寂しいな~って思いながら通勤。


だけど・・・仕事を終えてチャリに乗ったら・・・


以前と同じように『風太が待ってるから早く帰ろう』


って自分でも不思議ですが自然に思えました。


なので今でも、ちょっと焦って買い物したり、チャリを猛・・・


ちょいスピードで飛ばして家に帰って来ています。






今現在、風太がお空に行った事も徐々に受け止めて・・・


いい距離感で風太の存在を感じつつ生活できていると思います。


ですが、やっぱり風太の最期の時を思い出すと辛く・・・


今一歩、自分の中で踏み出せてない感じもあります。


ちょっと前進する為に・・・


今日は風太の最期の時のお話を書かせて頂きます。





まず、はじめに・・・


風太とのお別れは私が思い描いていたものとは違いました。


そして、その原因は風太ではなく、私の弱さが原因です。


その為、ブログに書こうか書かずに胸の中にしまっておこうか悩みました。


でも、書かないと前に踏み出す事が出来ないと思い書く事にしました。






2月28日・・・


夕方に『風太マン、頑張ってます。』とブログを投稿した夜


呼吸が『スー、スー』から『ハアーッ、ハアーッ』と変化。


明らかに苦しい感じが見てとれました。


体温を測ったら38.5℃で平熱でしたが


しかし呼吸は体全体を使ってしている感じでした。


呼吸数は一分間に28回(平均15回)


脈泊数は一分間に約120回(平均60~80回)


どちらも平均よりも多めでした。


そして、以前のブログにも書いたように


寝ていても首を後ろに反らし手をピーンとする事もありました。


ネットでさらに調べたところ、この行動は呼吸がしずらいと


「首を反らし呼吸をしやすくし胸を広げようとして手を広げる」とあり、


それを読んで、風太は筋力が弱まり手を広げられず


前に伸ばすしかできなかったのだと思いました。


体は熱っぽいのに歯茎は少し白く貧血の症状もありました。


また左目の反応が徐々にうすれ私の動きにも反応せず


見えていないのか見えているのか分からない状態で


夜になっても体温と呼吸数と脈拍は変わらず・・・。





2月29日。


朝一番で体温を測ると熱が少しあがり38.9℃・・・


呼吸数と脈拍は前日と変わりありませんでした。


呼吸数や脈拍数なども気になり、目薬も無くなりそうだったので


朝の9時に病院にTELをして往診を依頼しました。


いつもの担当の先生はお休みで電話に出たのは院長・・・


院長に今の風太の状態を伝えた所、通常は午後1時から往診なのに


『今から直ぐに行きます』との返事で・・・


30分もしないうちに往診に来て下さいました。


院長先生からは体温も平熱で呼吸数、脈拍数は早めで


肉球を押した反応は少し鈍いけど今すぐ・・・


という状態ではないと思うとの事でした。


目もかすかに見えているとの事で少し安心しました。


目の軟膏のお薬を処方してもらい食事用のシリンジも購入。


床ずれの相談もして出来ない様なタオルの敷き方なども教わりました。


水分が思うように摂れていなくて点滴などの相談もしましたが


体力が落ちて代謝も落ちているので心臓や腎臓の働きも弱く


余計な浮腫みや腹水が増えてしまう可能性もあるので


体に負担になる可能性が強いので勧められない・・・との事。


また、院長から『しない』選択も風太の為になる事もあるんだよ・・・


と言われて、私も院長の意見に同意し点滴はしない事に決めました。


また、今は飲み込めていてもいずれ難しくなるので


そうなった場合の水の含ませ方(口を濡らす程度)なども聞きました。


前日まではステロイドの薬も炎症や痛み止めの為に飲ませていましたが


今日からは全てストップして様子を見る事なり


今後、痛みが出た場合には貼るタイプの痛み止めなどの


緩和ケアだけはしたいと思っている事を伝えました。


院長が帰った後は床ずれにならない様に円形のクッションを作ったり


いつも通りに1~2時間おきにお水を飲んで流動食も食べました。


朝からちっちの回数も普通でうんちもBランクで・・・


しかし、ちっちやうんちをするのに力が入らないのか・・・


する時に少し体を反らすような仕草が見られ始めました。


院長からかすかには見えてると言われて・・・


いつも同じ方向で天井ばかり見ていたらつまらないかな?


と思い、窓の外が見える様にベッドの向きを変えてあげたら


時折り眉毛の辺りをピクピクさせ目を開けて外を眺めていました。


そんな風太を見て・・・


この時は、風太との生活がまだまだ続くと思っていました。





3月1日。


朝食の際、少しずつ飲み込む力が弱くなり・・・


口に含ませても下に敷いたタオルに染み込んで・・・。


こんなに急に???と思いながらも前日までも眠い時は同じだったので


まだ朝だから眠いのかな~?と思っていました。


28日の夜から鼻ではなく口で呼吸している為


口が直ぐに乾いてしまう為、水の回数も増やしました。


だけどあげる度に下のタオルに流れてしまって・・・。


相変わらず呼吸数と脈拍数は多かったのですが


熱は前日より少し下がり平熱で歯茎もピンク色に戻り


劇的に違う症状は無く、次に起きたら飲んでくれるかな・・・


と、この時も思っていました。


また、朝からちっちとうんちの回数が多く・・・


うんちも少しゆるく気になっていました。


その後、お昼前に寝ていた風太が急に吐くような症状があらわれ


何度か顔を上下に動かし数回、嗚咽がありました。


しかし、朝から何も口にしていなかった為に何も吐けず・・・。


寝たきりの状態なので吐けないのか?寝たまま吐いて窒息しないか?


など気になったので病院に電話して相談しました。


結果、寝たままでも大丈夫だけどできれば少し頭を低くするように・・・


吐いたものが出てきたら口の中から出し


気管に逆流しないよう注意するように言われました。


その後、吐き気は一時的に治まりました。


お腹が空き過ぎて胃酸で胃がやられてしまったのかな・・・


と思ってカロリーエースなど飲むタイプの食べ物を口に含ませました。


と言っても飲み込んでいる様子はなかったので


午後1時以降は犬用のポカリスエットだけを口に含ませてあげました。


夕方になっても吐き気が無かったので治まったのかな?


と少し安心したのですが目の前寝ている風太のお腹がずっと鳴っていて・・・


以前、先生に飲み込め無くなった場合、


ニュートリカルを歯茎に塗るだけでもいいと聞いていたので


少しでも空腹が治まれば・・・と思って歯茎に少しだけ塗りました。


その30分後・・・


また嘔吐を繰り返し始めました。


しかし、はじめに出たのは透明な液体と歯茎に塗ったニュートリカル・・・


その後は吐いても、吐いても透明な液体だけで・・・。


とても見ていられず再度、病院に相談しました。


しかし胃薬など処方やその他の処置も難しいとの事。


またステロイドを急にストップした為に容体が急変したのか


気になったので聞きましたがそれも関係ないとの事でした。


電話を切り、仕方なくネットで調べました。


『寝たきり 吐く 下痢』 と打つと・・・


読んでいる中で『最期に良く見られる症状』とあり


そこで調べるのを止めました。


そして先生の『処置ができない』の言葉の意味も分かりました。






その後は、風太の横に寄り添い背中やお手手、腰や足・・・


何度も何度も摩り『大丈夫、大丈夫』と声を掛けました。


しかし吐き気と闘い苦しんでいる風太を見ていられず


『よく頑張ったね、偉いね風太。』


『私は大丈夫だから、風太のタイミングでいいよ』


『ありがとう』と告げました。


その時は、まだ少し眉毛の辺りがピクピク動いていて


お手手も足も温かく体もポカポカしていました。


意識もあり、私の声も風太には届いていたと思います。


9時20分を過ぎたころには吐き気も治まり


風太の同じ間隔で吐く呼吸音を聞きながら


お手手を摩ったり足を摩ったり・・・


しかし段々とお手手と足は冷たくなってきていました。


少しづつ意識も薄れてきていました。


この状態が何時まで続くのかは分からず


風太ちちもベッドに入り就寝した為、部屋の電気も消し


私も風太の顔が見える位置に添い寝しました。


夜10時を過ぎて・・・


薄暗い部屋の中に響く風太の呼吸音・・・


それと共にお腹が空いて、ずっと鳴っているお腹の音・・・


食べたいのに、食べられない、食べさせられない・・・。


お腹の鳴る音を聞いているのが辛くなり・・・


その音をかき消す為に、ついテレビを付けました。


風太の呼吸音は聞こえるくらいの音量で・・・。


でも、これが間違いだったのです。


テレビではドラマが流れてて・・・


見たことがないドラマで内容も分からず聞き流しながら・・・


風太のお手手やオデコや首など撫でながら過ごしました。


しばらくして、自分の寝ていた体勢がきつく起きた時に


急に風太の顔というか首の後ろが私の右手に触れました。


???トイレの時も同じように首を反るのでちっちかな?


と思って風太を見ると表情がいつもとは違い・・・


『あっ・・・風太が逝ってしまう』とすぐに分かりました。


急いで叫んで、風太ちちを起こして・・・


風太の上体を起こし抱っこしました。


その直後、もう一度首を反らした後、口から『コホッ。』


と少しだけ息を漏らしました。


あまりにあっけなく『ありがとう、ありがとう』


と風太に言うのが精一杯でした。


その時の風太の目は未だに脳裏に焼き付いています。


寝たきりになってから出ていた瞬膜はなくなり


まん丸くて黒くてかわいい風太の目でした。


真っ直ぐに私を見つめているように思えました。







風太ちちとしばらく放心状態になり、


その後は風太に申し訳ない気持ちで一杯になりました。


風太が最期まで頑張っていたのに・・・


お腹の音を聞くのが堪えられないからとなぜ逃げてしまったのか・・・


もしかしたら、もう少し前から苦しんでいたのに


気づかなかったのではないか・・・


風太の体を撫でながら『ごめんね、ごめんね』


と言うしかありませんでした。


本当に、弱い・・・バカ親です。







風太が旅立った後も・・・


ブログには私に対しても温かいお言葉をたくさん頂きました。


風太は本当に最後まで強い子で、本当に良く頑張りました。


でも私は風太が居なくなる事ばかりを恐れて


風太が痛みなく、苦しくなく、お空に行けるように


お手伝いすることが出来てなかったように思えます。


だから全然頑張ってなんかいないんです。


今でもあの時のあの決断は正しかったのか?


あの決断は本当に風太の為になっていたのか?


19日経った今でも考え悩んでいる状態です。







でも・・・


風太は程よい距離感で私と生活してくれたので・・・
   (私はもっとべったりしたかったのに・・・)

最期も風太の距離感というか・・・


自分のタイミングでお空に行ったのかな?って思えます。


私の思い描いていたお別れのシナリオは・・・


風太にとって『うげ~っ!うっとおしい~!』だったのかも・・・。


『風太のタイミングでいいよ・・・』


私の思いも通じていたのかな?と思っています。





何かで読んだ・・・


『大切なのは、死に様では無く生き様』という言葉・・・


この言葉も今の私を楽にしてくれてます。


風太は最期まであきらめずに立派に生き抜いた・・・


本当に我が息子ながら強い子だったと思います。


風太を見習って私も頑張らないといけません。


自分の弱さを深く胸に刻み、これからも忘れずに・・・


少しずつ、一歩前へ・・・
風太のタイミング・・・。_e0158841_15364386.jpg
私も踏み出したいと思います。











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by leaf-fuuta-10612 | 2016-03-19 15:47 | 陸の生活